2017年02月22日

「鉄塔」への想い

ヨーロッパの道をオートバイで走っていたとき、さまざまな天候の中、いろいろな風景に出会いました。

フランスの遠く地平線まで広がる小麦畑、スペインの荒涼な台地、イタリアのオリーブ畑の丘、通り雨の後のイギリスの田園・・・いつしかそんな風景の中にポツンポツンと立ち並ぶ「送電線の鉄塔」に気づきました。

鉄塔を眺めているうちに、風景の中のひとつの鉄塔の姿が、あるときは自信にあふれ希望に満ちた自分だったり、あるときは希望を失って人生に迷っている孤独な自分自身の姿と重なり合って見えだしたのでした。

科学技術の急速な発展と同時に、さまざまな困難と矛盾をともないながら変化し続ける人間社会、
さまざまな風が吹き抜ける風景の中で送電線で互いに繫がり立っている鉄塔たちの様子に、自立しながらも繫がり助け合う理想の人間社会を投影したのかもしれません。

ほのかな光を放つ小さな鉄塔のオブジェを見つめていると、心が癒されると同時に大切なことを私に問いかけてくるのです。



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posted by Tai NUMAJIRI 沼尻泰 at 12:00| 風の鉄塔 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする