2016年06月19日

神奈川・レトロ駅舎巡り その二

早川駅からの列車が一気に駆け上った先で停車するのが根府川駅です。


崖にへばりつくホームに降り立つと目の前に相模湾の大パノラマが広がる展望台そのものような駅がお気に入りです。
空気が澄んでいる冬ならば三浦半島、遠くは房総半島までくっきり見渡せます。

木造の駅舎はホームよりさらに上方にあって、木造の弧線橋も味わいながら上ると改札口に出ます。
東海道本線では唯一の無人駅だそうで、降りる人もまばらですが、一年で一度、ホームが人でいっぱいになる日があります。
それは元旦、お目当ては相模湾から上る「初日の出」です。
前々から行ってみたかった私、寒かったのですが今年は満を持して早起きしました。
晴天とあってすばらしい初日の出を拝むことが出来ました。ちなみにその日は駅員さんがいたような記憶があります。
桜の咲く4月もおすすめで、こじんまりした駅前広場の桜の樹を入れた風景はすばらしく、ぜひ訪れてほしい駅なのです。

開業はお隣早川駅と同じ1922年と古く、その長い年月の間、悲しい歴史もありました。
駅舎左手の通路手前に慰霊碑があるのですが、開業翌年の9月1日、関東大震災が起こり、崖にある駅が災いして停車中の列車が駅もろとも大きな地すべりに巻き込まれ、海中に沈みました。
乗客、乗務員、地元の住人を含めてたくさんの犠牲者をだすという大惨事になってしまいました。


年に数回、訪れてしまうほどのお気に入りの駅。
絶景なるがゆえでしょうか・・・そのたびごと慰霊碑に向かって亡くなられた人の冥福を祈らなずにはいられません。


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  JR東海道線 根府川駅




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東京駅と街がつながるフリーマガジン「東京エキマチ」vol,7 にイラストが掲載されました。
ウェブサイトから「ビル街に残る一軒家の店」のイラスト記事が PDF ダウンロードできます。
また東京駅各改札口にあるパンフレット・ラックからお持ちいただけます。

TOKYO STATION CITY 東京エキマチ




posted by Tai NUMAJIRI 沼尻泰 at 19:43| 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする