2016年05月23日

日本橋の再開発と橋の親柱のこと

ゴールデンウィーク明けは駅ナカのフリー冊子へのイラスト記事の仕事で八重洲、日本橋、京橋そして有楽町を歩き回っていました。


東京駅周辺は久しぶりの散策でしたが、特に三越の辺りの日本橋再開発の状況に驚いてしまいました。
8階建てビルが建ち並ぶ近代的なビジネス街というイメージでしたが、そのビル達も老朽化してきたのでしょうか・・・3つの「コレド室町」と「コレド日本橋」はすでに完成し、そのほかにも数箇所で高層ビルの工事が着々と進行中でした。
日本橋、京橋、銀座・・・と1964年東京オリンピックの時の再開発事業のように今回もこれまでの街の雰囲気がガラリと変わっていくことでしょう。

スケッチ一つ目は京橋で出会えた「京橋の親柱」です。
かつて中央通りの京橋川に掛かっていたのが「京橋」・・・戦後そこに道路を作るという計画で川は埋められ、今や京橋の面影を残すものはその上を横切る高速道路下に鎮座している明治時代の親柱と大正時代のこの立派な親柱だけです。
アールデコの意匠がいたるところに見られた大正時代の東京の建築物でしたが、今では貴重な遺品の一つです。

次のスケッチは「新橋の親柱」で、イラストと平行して新しくはじめようとしているオブジェ作りにも通ずるフォルム、そして「京橋の親柱」と同様、ガラスがはめられた灯りの部分の意匠にたいへん興味をもちました。


再開発がすすむ日本橋界隈、できることなら、高架の高速道路を地下に通し、埋められた川や暗渠の川を元通りにして、「新しい水路の都・東京」の復活を願いたいところですが、今どこへいってもそんなことを言ってられない経済状況であるのも事実です。

それならば私たち一人ひとり、まずは部屋の窓ガラスを拭いて、窓辺には一輪の花、外に出ては散歩やスポーツ、時にはちいさな旅に出たり、街に出かけて愛着の持てるものを買ったり・・・そういった普段の生活を丁寧に楽しむ「意識」が大事なのかもしれません。

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          「京橋の親柱」



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          「新橋の親柱」
 




posted by Tai NUMAJIRI 沼尻泰 at 02:04| 散策と日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする